epsの画像をWordやPowerpointに挿入したい時、そのままepsを貼り付けると、様々な問題が生じる。例えば、挿入した箇所に、epsファイルのアイコンが表示されたり、図の枠線だけが表示されたりする。
それらの問題を回避するためには、まずepsファイルをemfファイルにして変換し、それをWordやPowerpointに挿入する。こうすることで、epsの画像をWordやPowerpointに綺麗に貼り付けることが出来る。
間違っても、epsの画像を画面キャプチャなどして、jpgもしくはpngの形式で貼り付けてはいけない。なぜなら、図の形式がビットマップになってしまい、配付資料として印刷した時や、スライドをスクリーンに映し出した時に、図がぼやけてしまい、汚くなる可能性があるためだ。
epsをemfにするためにはpstoeditを使う。
pstoeditは、Ghostscriptがインストールされているのであれば、すでに一緒にインストールされていると思われる。そのため、例えばこちらのサイトのTeXインストーラ 3を利用してwindowsにtex環境を構築した人は、既にpstoeditがインストールされている。TeXインストーラ 3のデフォルト設定のままTeX環境を構築した人であれば、pstoedit.exeは、
C:\w32tex\bin
の中にある。
C:\w32tex\bin
の中にある。
pstoeditは、コマンドプロンプトから利用する。
そのため、まず、pstoedit.exeのあるフォルダー(C:\w32tex\bin)にパスを通す必要がある。
Windowsで特定のフォルダーにパスを通す方法は、
そのため、まず、pstoedit.exeのあるフォルダー(C:\w32tex\bin)にパスを通す必要がある。
Windowsで特定のフォルダーにパスを通す方法は、
- コントロールパネルを開く
- 右上の検索欄に、環境変数、と記述してenter
- システム環境変数を編集、をクリック
- システム環境変数、の中のPathの項目を選択して、編集(I)...をクリック
- 変数値、の欄の最後に、
;C:\w32tex\bin
を追加
これで、pstoeditを使う準備は整った。
pstoeditの使い方は、一度覚えてしまえば、全く難しくない。
pstoeditの使い方は、一度覚えてしまえば、全く難しくない。
- コマンドプロンプトを開く
- emfに変換したいepsファイルが置かれたディレクトリに移動
- cdコマンドで移動
- pstoedit -f emf (入力ファイル).eps (出力ファイル).emf
できあがったemfファイルをWordやPowerpointに貼り付けると、ベクター形式のまま図が表示される。そのため、たとえ拡大縮小しても図がぼけず、綺麗である。
さらに、貼り付けたemfファイルのグループ化解除をすると、図の中身を編集することも出来る。ただこの時一つ注意したいのは、グループ化解除をすると、その図からだいぶ離れた所に、不要な四角い枠が生成されるので、これを取り除いておく。
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